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苫小牧民報

農業や自然を体感 住民と交流も 東京などから男女10人参加 安平

安平町は5月30日~1日の3日間、企業向け関係人口創出事業を町みずほ館(町早来)を拠点に実施した。東京などから男女10人が参加し、牧場の見学や菜の花畑の散策をして町の農業や自然を体感したほか、まちの課題解決に向けて地域住民と意見交換をした。町は出されたアイデアを施策の参考とする考え。

町の課題や魅力について話し合ったワークショップ

 同事業では交流人口の拡大による地域活性化を目指す。町は実現に向けて2023年7月に2回、ANA総合研究所(東京)が自治体と連携して行うアグリ・スマートシティ構想の実証実験を行った。リモートワークを活用して都会の仕事と農業を両立させるなど、多様な人が交流してまちづくりを進めるための実験で、今回は3回目となる。運営は町内の団体「NorthOUTDOORConnect(ノースアウトドアコネクト)野窓」が担った。

 参加者は、初日に瑞穂ダムの散策や周辺でのカヌー体験をし、2日目に町みずほ館でうどん作り、町内で菜の花畑見学などを行った。両日とも夕食交流会で、参加者と町民が親睦を深めた。

 最終日は、ANA総研の森孝司アグリ・スマートシティプロジェクト統括(64)が進行役となり、ワークショップが開かれた。町民15人が加わって3グループに分かれ、町の魅力や課題、アウトドアのビジネス化について意見を出し合った。

 参加者からは、野生鳥獣による被害やハンターの不足をまちの課題と考える意見が目立ち、解決する手法として「処理施設で食肉に加工し、飲食店や道の駅などで販売する」「捕獲鳥獣のジビエの料理を提供するレストランを開いてハンターの支援につなげ、地域の食材をインバウンド(訪日客)を含め広くアピールする」などの提案が出された。

 さらに、町の魅力に触れた喜びと、安平町と関わる人が増えることで地域が活性化し課題解決につながることを期待する声が聞かれた。ANAグループ・ANAあきんど(東京)の宮川愛実さん(34)は「初めて安平町に来て、貴重な体験ができた。道外に向けてアピールを強化すると、もっと町に来たい人が増えるのではないか」と話す。

 森統括は「これからは関係人口が非常に重要となる。地域に対する思いや関わりが深くなる人を増やしたい」と述べた。

 町政策推進課は「ジビエに関する意見を多く頂いた。ハードルはあるが、実現できるよう取り組んでいきたい」としている。

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