北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

情報共有、利活用に便利 室工大が全学一斉導入、クラウドストレージサービス「Box」【室蘭】

道内国公立大では初

「Box」の導入に伴い、ペーパーレスで打ち合せを行う室蘭工業大学の事務職員ら

 室蘭工業大学(松田瑞史学長)は、学生の多様な学び、教職員の多様な働き方を実現するためのコンテンツ管理基盤として、クラウドストレージサービス「Box」を導入した。学生と教職員約3500人を対象に取り入れ、容量無制限でデータや写真が簡単にアップロード・シェアができ、学生や教職員たちからは「情報共有がしやすくなり、とても便利」と好評を得ている。全学での一斉導入は道内の国公立大で初めて。

 同大は22年7月に「デジタル・キャンパス推進基本方針」を策定し、デジタル・キャンパス推進室を設置。これまでは教職員が業務で使用するデータ、学生と教職員間の教材やレポート、研究データがさまざまな学内サーバーに分散し、一元化して管理されておらず、情報共有や利活用に課題を抱えていた。

 加えて、コロナ禍を機に学生向けのリモート授業や教職員の在宅勤務を取り入れたことで、安全、安心なファイル、データ共有が求められ、ICTパートナーであるインターネットイニシアティブ社とマクニカ社の支援を受け、23年11月から運用を開始した。

 「Box」の導入で、ペーパーレスでの会議運用、学内外提出物のオンライン化などの事務業務の効率化をはじめ、学内各研究室で学生と教員の研究データ共有、国や企業、自治体などとの共同プロジェクトでのデータ共有などができるようになった。また、メールでのパスワード付き添付ファイルの学内利用、USBによるデータ受け渡しを撤廃し、セキュリティーの向上に努めることもできる。

 同大では「Box」の導入に先駆け、23年5月にデスクトップパソコンからノートパソコンに変更し、一部の部署ではフリーアドレスも導入した。今後は電子決裁システム、生成人工知能(AI)などさまざまなシステム、機能を「Box」と連携させることを想定している。同大経営企画課は「来たる未来社会ソサエティ5・0を見据えたDXの基盤として、業務の効率化にとどまらず、教育、研究、共創のさらなる加速・発展に資する利活用を進めていく」と述べた。

関連記事

苫小牧民報

夏ホッキ漁スタート 初日は4.6㌧水揚げ 苫小牧沿岸

水揚げ日本一を誇る苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)のホッキ漁は2日、今季の夏漁が苫小牧沿岸で始まった。初日は漁船11隻で約4・6トンを水揚げし、卸売価格は1キロ当たり1401~719円の高値で...

苫小牧民報

厚真町フェア開催 町観光協会と新日本海フェリー 船内でハスカップなど販売

厚真町観光協会(池川徹会長)と新日本海フェリー(本社大阪市)は、同社が運航するフェリー2隻で8月14日まで「厚真町フェア」を開催している。ハスカップやトマトなど町の特産品を生かした商品約50種類を...

十勝毎日新聞

渋沢栄一「ようかん」に登場 町と井村屋コラボ【清水】

 3日の新1万円札発行に向け、清水町は、あずきバーで知られる井村屋の防災備蓄食「えいようかん」のパッケージに渋沢栄一をデザインしたオリジナル商品を開発した。町商工観光課は「新紙幣発行の機運を高...

十勝毎日新聞

生成AIで運行システム開発 「初心者」斉藤砂利工業社長【幕別】

 斉藤砂利工業(幕別町、斉藤悟郎社長)は生成AI(人工知能)「チャットGPT」を用い、自社のトラックの位置情報をリアムタイムで把握する「ロケーション管理システム」を独自に開発した。砂利運搬の効率化...

十勝毎日新聞

帯農の黒豚、満寿屋のパンに 食パンの耳をえさに飼育【帯広】

 帯広農業高校の生徒がエコフィード(食品製造副産物などを利用し製造した飼料)で育てた黒豚を使用したパンが、7日まで帯広市内のボヌールマスヤ(西17南3)で販売されている。6月29日には、3年生5人...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス