登別温泉街や白老町虎杖浜の宿泊施設に勤務する調理師で構成する「登別温泉調理師登庖会」(渡辺晃紀会長)の料理研究勉強会が、登別市登別温泉町のホテルゆもと登別で開かれた。7人の調理師が、各自考案した登別エゾシカの創作料理を披露した。
同会は若手会員の増加を図ることを目的に、他の宿泊施設や料理店を視察する「料理交流勉強会」と、テーマを決めて各自考案した料理を持ち寄る「料理研究勉強会」を実施している。
22回目の料理研究勉強会では、伊奈不動産エゾシカ活用事業部(札内町)が販売している登別エゾシカがテーマ。エゾシカの消費拡大につながるよう、質が高く肉本来のうま味を感じさせる料理を考案した。
勉強会は、仕事が一段落した午後9時半から行われ、登庖会のメンバーと小笠原春一市長、伊奈不動産の伊奈信也取締役、室蘭市の北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校の学生ら約20人が参加した。
会場には登別エゾシカの「ジンギスパン」「朴葉味噌焼き」「ジビエ餃子」「香草焼き」「自家製サルシッチャ」「治部煮蕗飯巻き」「柚香サラダ仕立て」「登別温泉鹿ふぇす2024森の恵みの前菜」の8品が並んだ。
味はもちろん、見た目の細部までこだわった料理の数々に、早速写真に収めたり、試食をしたりと研究に励んだ。伊奈取締役は「臭みや固すぎるところはなく、薄めの味付けでシカ本来の風味がしっかり出ている。上手に良いところを引き出してくれた」と絶賛していた。
北斗文化学園の源野あかりさん(専攻科プロフェッショナルコース2年)は「いろんな調理法を学ぶことができて貴重な体験だった。今まで食べたことがない食材の組み合わせもあった」と感想を述べた。
ホテルゆもと登別料理長の渡辺会長は「エゾシカは日本料理には使わないが、いろんな種類が出てきて狙い通りの成果を得られた。せっかく市内に処理場があるので、勉強会をきっかけにPRすることができれば」と抱負を語った。
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