11月公演へ稽古開始 苫小牧市民参加演劇祭
2024年度の苫小牧市民参加演劇祭(実行委員会主催)は11月9、10の両日、市文化会館で行われる。演目は劇作家岩松了さん原作の「月光のつゝしみ」に決定。本番まで半年を切り、20日には出演者6人の配役を決めるため、台本の読み合わせが行われた。
「月光のつゝしみ」は田舎で優秀だった姉弟が東京に出て平凡に暮らす中で巻き起こる騒動、人間模様を描く。
出演者は男女3人ずつで、女性についてはダブルキャスト。急なアクシデントにも対応できるようサブメンバーを設けて臨む気合いの入れようだ。
4月までに公募で出演者とスタッフ17人を決定。稽古は例年、ワークショップを経て7月以降に始まるが市内にあった小劇場スタジオラボの元支配人で今回演出、美術を担当する鈴木龍也さん(44)は「よりクオリティーの高い演技を披露できるよう早めに着手した」と語る。
2回目の稽古日となった20日夜、初めて台本を公開。出演者たちは互いに配役を変えながら台本を読み、鈴木さんが適性を審査していた。今後、配役が決まり次第、立ち稽古に入るという。
18年度以降、毎回出演している元町の派遣社員南史枝さん(51)は「やるからにはスタメンになれるよう頑張る」と力を込めた。
市民参加演劇は地域の演劇文化振興へ1993年に始まり、今年で32回目。須藤夏菜子実行委員長は「観客はリピーターが増え、役者も評価が高まっている。しっかりと基礎固めをし、良い作品にしたい」と意気込んでいる。
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