選果台を次々と流れる形が良いトマト

　【森】町濁川地区で温泉熱や地熱を利用しハウスで育てた促成トマトの選果と出荷が、ＪＡ新はこだて森営農センタートマト共選場（町姫川）で本格化している。今年はＭ、Ｓサイズが中心で平年よりやや小玉傾向だが、品質は良好。今月下旬～６月初めに出荷ピークを迎える。

　共選は昨年と同じ４月１４日にスタート。これまでは月、水、金、日曜の受け入れだったが、今月１３日から毎日稼働。農家が早朝に収穫したトマトはあら選別後、専用原料コンテナ（１５キロ入り）に入れ、濁川野菜集出荷場に出荷。その後、大型トラックで共選場に運び、高性能カメラを使い、傷や変形果を取り除き、パート従業員２０人が箱詰め。「函館育ち」ブランドで函館や札幌のほか、道外市場にも日量７００～８００ケース（１ケース４キロ入り）を出荷、ピークには１２００～１３００ケースに増える。

　森営農センターによると、促成トマトは２０戸が６ヘクタールに作付け、６月末まで４００トンの出荷を見込む。８月中旬から抑制トマトに変わり、４５戸が１４ヘクタールで出荷量は１１００トン。年間出荷量は１５００トン、販売高６億円を目指す。品種は「桃太郎ネクスト」がメイン。

　ＪＡ森営農センター営農生産課の小笠原蒼太さん（２０）は「森の春トマトは甘みが強く、人気がある。自信を持ってお薦めできるので、ぜひ食べてみてほしい」とＰＲする。