販売・配布数が過去最多 苫小牧市の とまチョップ水23年度実績
苫小牧市のペットボトル入り水道水「とまチョップ水」(500ミリリットル、100円)は2023年度、販売数と配布数が過去最多の9万9148本となった。昨年5月の新型コロナウイルス5類移行で人流が回復したのに加え、夏の猛暑やイベントでの積極活用などにより、売り上げを一気に伸ばした。
前年度と比べて33・7%、2万4970本の増で、従来の最多だった18年度(9万2424本)を6700本余りも上回った。23年度の内訳は、店舗販売数は8万2008本、事業者に購入してもらう協賛が1万5168本、事業PRによる無料配布が1972本だった。
市上下水道部は「イベントの通常開催による人流の回復と昨夏が暑かったことで、水を飲む行為自体が増えた」とみる。販売店も開始初年度の15年度は4店だったが、現時点で81店まで増えたほか、苫小牧商工会議所の会員企業へのアピールも奏功。18年ぶりに苫小牧で開催された国民スポーツ大会冬季大会でも活用されるなど、「苫小牧のおいしい水のPRでとまチョップ水が浸透してきたのでは」と手応えをつかむ。
市は24年度の販売・配布目標を10万本に設定しており、同部総務経営課は「4月時点で昨年度よりやや多く、滑り出しは好調」と説明。引き続きイベントへの出店や企業へのアプローチ、協賛や道外を含めた販路の拡大など、さらにPRに力を注ぐ考えで、「とまチョップ水を活用して道外の人たちにもアピールする方法を検討したい」と意気込んでいる。
「とまチョップ水」は、おいしい水として評価の高い苫小牧の水道水から塩素を取り除き、ペットボトルに詰めた商品。15年に販売を開始し、コンビニエンスストアなどの小売店や公共施設、医療機関などで販売している。19年と22年には国際的評価機関モンドセレクションで金賞を受賞している。
関連記事
てしかがコイン実証実験へ デジタル地域通貨、住民や事業者に浸透図る【弟子..
【弟子屈】町商工会(竹森英彦会長)と町は12月16日から、町内の加盟店舗で利用できるデジタル地域通貨「てしかがコイン(仮称)」の実証実験を始める。来年1月15日までの期間中、利用者に最大1万円分...
旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】
新得町の北広牧場(高野淳社長)は、2018年に閉鎖した旧狩勝牧場(新得町西6線)を再生する整備費用を賄うためクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。目標額は300万円で、25年春までの再...
「福を届けます…」に福原 サウンドロゴを公募【帯広】
食品スーパーを運営する福原(帯広市、福原郁治社長)は、自社のコーポレートメッセージ(CM、キャッチフレーズ)のメロディーを募集する。「サウンドロゴコンテスト」と銘打った企画で、11月1日にスター...
帯広美術館 1日再開 屋根など修繕、4カ月休館【帯広】
屋根などの修繕工事のため7月から臨時休館していた道立帯広美術館は、11月1日に再オープンする。川端雄一館長は「4カ月間の休館でご不便をおかけした。11月からの新たな展示の準備も抜かりなく続けて...
差出人は40年前の自分 室蘭商議所、タイムカプセル開封【室蘭】
手紙や資料、状態良好 室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は、創立100周年記念事業の一環で、40年前に埋めたタイムカプセルを発掘、開封した。当時の小学生たちが未来へのメッセージをつづった手紙、商議所...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス