約４０種類が咲き誇り、見頃を迎えている「スイセンの丘」＝８日

　洞爺湖町富丘の道道仲洞爺留寿都線沿いにある「スイセンの丘」が見頃を迎えている。８日、羊蹄山を望む敷地には、まるで白や黄色のじゅうたんを広げたように約２０万本が咲き誇っていた。

　田中農園（田中義啓園主）の敷地約５千平方メートルに約４０種類が咲いている。１８年ほど前に友人から球根を譲り受けたことが栽培の始まり。地域活性化と洞爺湖町のイメージアップにつなげたいと、田中さん（８３）１人で手入れを行い、毎年２千個前後の球根を植えて広げてきた。

　今季は４月下旬から徐々につぼみが開き始めた。例年より１週間ほど早く、高さ３０センチほどのスイセンが咲く。

　駐車場には室蘭だけでなく、札幌や旭川、帯広、函館ナンバーの車が並び、田中さんは「今年は旅行雑誌に掲載され道内各地から見物客が来ているよ。みなさんの笑顔が活力で続けられている。気軽に遊びに来てほしい」と呼びかけている。２０日ごろまで見頃だという。