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函館新聞

函館市がヤングケアラーで初の調査 家族の世話「ほぼ毎日」多い【函館】

 函館市は、大人に代わって家族の世話や介護をする「ヤングケアラー」に関する実態調査報告書をまとめた。世話の頻度は「ほぼ毎日」と答えた割合が小学5年生で35・8%、中学2年生で70・6%、高校2年生相当で54・5%と最も高かった。世話に伴う生活への影響や精神的な負担を感じる人もおり、市は「市内にもヤングケアラーの可能性がある子どもが一定程度いる」と推定、支援策を検討する考えだ。

 調査は今回が初めて。市内の小5、中2、高2と不登校や中退などで高2に相当する17歳の計4959人を対象とし、昨年9~10月に無記名アンケートを実施。1372人(回答率27・7%)が答えた。

 自分が世話をしている家族の有無を聞いたところ「いる」と回答したのは小5で2・8%、中2で3・2%、高2相当で3・4%となった。世話が必要な人の続柄は「弟・妹」の割合が最も高かった。

 世話の頻度の設問では「ほぼ毎日」が35・8%~70・6%に上り「週に1~2日」も9・1%~23・5%いた。世話に伴う生活への影響は「当てはまるようなことがほとんどない」の割合が高かったものの「自由になる時間が取れない」(小5で7・1%、中2で29・4%、高2相当で36・4%)、「学校を遅刻・早退してしまう」(小5で7・1%、中2で5・9%、高2相当で0%)、「勉強する時間が取れない」(小5で7・1%、中2で17・6%、高2相当で18・2%)など何らかの制約を受けている。

 世話の大変さは「特に何も感じていない」の割合が高い一方で「気持ちの面で大変」(小5で21・4%、中2で17・6%、高2相当で36・4%)、「時間の余裕がない」(小5で0%、中2で23・5%、高2相当で18・2%)、「身体的につらい」(小5で0%、中2で17・6%、高2で18・2%)と答えた人も。

 相談経験の有無は、小5で21・4%、中2で23・5%、高2相当で18・2%が「ある」と答え、おおむね20%前後が相談している。

 市子ども見守り・相談課は「ヤングケアラーと思われる子どもが市内にも一定数おり、回答数は少ないが、生活への影響、体や心への負担を感じている人がいる。現在、市は『子どもなんでも相談110番』でヤングケアラーに関する相談を受け付けているが、特化した相談窓口はなく、必要な支援を検討したい」としている。

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