「こどもの日」の５日、室蘭市内では家族連れを対象にしたさまざまなイベントが開かれ、子どもたちが終盤を迎えたゴールデンウイーク（ＧＷ）を満喫した。

民俗資料館

武将になりきり、記念写真に収まる子ども

　陣屋町の室蘭市民俗資料館は竹馬やけん玉といった昔遊び体験ができる「資料館フェスティバル」を同館などで開催。コロナ禍で中止していたべこ餅作りやせんべい焼き体験も４年ぶりに再開するなど、訪れた親子連れ約１２０人が日本文化を堪能した。

　同館と隣接する史跡・東蝦夷地南部藩陣屋跡モロラン陣屋跡で実施した「鎧（よろい）着付け体験」は、レプリカの鎧や兜（かぶと）で武将や姫に変身した親子らがサクラを背景に記念撮影。弓道体験では、子どもたちがスタッフの手助けで矢を放ち、的を射抜いた。

　札幌市から親子で来たという佐川芹花さん（９）は打ち掛けを羽織ってお姫様気分。「色合いも模様もかわいい。弓矢もうまくできた」と満足げ。伊達市の門谷晃来ちゃん（５）は「重くて肩が痛い」。姉の日花里さん（１０）は「普段、鎧を着る機会はないので新鮮。弟もかっこいい」と喜んだ。

水族館

豆汽車を楽しむ親子連れ

　祝津町の室蘭民報みんなの水族館では「ゴールデンウイークこどもまつり」と題し記念品をプレゼント。会場では輪投げやストラックアウトが楽しめる「プチ縁日」がオープン。館内に子どもたちの笑顔が広がり、明るい声が響いた。

　この日は午前９時半の開館時間前から大勢の市民と観光客らが列をつくった。海の生き物を観察したり、エアー遊具「ファファ」や観覧車、人気の豆汽車に乗って祖父母らに手を振るなど遊具に興じる子どもたちでにぎわいを見せた。

　日の出町の菅原心優ちゃん（５）は輪投げに挑戦。「うまく投げられたよ、楽しかった」と景品片手に目を輝かせ、母親の唯さん（３５）は「楽しそうでよかった。連休はあまり出歩けなかったので来てよかったです」とほほ笑んだ。

　きょう６日に予定していた「浜焼き」は、食材の入手が困難で中止となった。