家族連れなどでにぎわう 今日まで 優駿の里浦河桜まつり開幕【浦河】
浦河観光協会が主催する「第57回優駿の里浦河桜まつり」が5月3日開幕。時折強い風が吹く肌寒いあいにくの天気にもかかわらず、町内外から家族連れなど多くの人でにぎわった。
浦河西舎地区の優駿の里公園入口から日高育成牧場へ向かう約3㌔㍍の桜並木「優駿さくらロード」は、約千本のエゾヤマザクラが咲き誇る「桜のトンネル」として知られ、毎年多くの観桜客を魅了しているが、今年は例年よりも16日早い4月22日に開花を迎えたためほとんどのサクラがすでに散ったなかでの開幕となった。
開会式では、浦河観光協会の木田尚孝会長が「多くの桜は残念ながら散ってしまったけれど、会場内のあちこちにまだ桜が残っている。昨年よりも飲食店の参加が増えた。ステージで行われるイベントを楽しんでほしい」とあいさつし、浦河高校吹奏楽局の演奏でまつりが開幕。ステージ後方の満開のオモイガワザクラがまつりの開幕に彩りを添えた。
この日ステージでは、向別勇み駒太鼓、ダンスグループHungryが迫力あるステージで観客を沸かせたほか、町の特産品が当たる抽選会や桜の草木染教室、桜の木工ワークショップ、さくら写真教室など「サクラ」にちなんだイベントやワークショップなども開催され多くの人でにぎわった。「桜守に聞く“桜の中庭ツアー”」ではアエルの桜並木の維持保全などに取り組んでいる樹木医の金田正弘さん(77)が敷地内にある「優駿さくらガーデン」の約20種類のサクラの名前や花の特徴などを詳しく説明。ツアーに参加した人たちは興味深く聞き入っていた。また、焼きそばや焼き鳥、クレープなどの飲食店がずらりと並んだフードコートには順番待ちの列ができ会場を訪れた人たちが思い思いに浦河の遅い春を楽しんだ。町内から夫婦で訪れた女性は「サクラが散ってしまったのは残念だが、おいしいものも食べられて満足」と話した。
このほか会場では、浦河警察署・町・町防犯協会による防犯パトロールも実施され、啓発資材を配布しながら来場者に交通事故防止と犯罪防止を呼び掛けた。
まつりは今日まで開かれダンスや箏などのステージイベントのほか毎年人気のカニ汁の無料配布などが予定されている。
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