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苫小牧民報

文化芸術の拠点誕生 駅前に「brew gallery」 ビール醸造所を併設 白老

白老町で宿泊飲食施設を経営する菊地辰徳さん(47)らは27日、ビール醸造所を併設したアートギャラリー「brew gallery(ブリューギャラリー)」を町大町3にオープンさせた。ビール醸造所併設のギャラリーは国内でも珍しく、醸造開始は夏に予定。初の展覧会には地元ゆかりの美術家、国松希根太さん(46)の個展を企画し、6月2日まで開催している。

オープンと同時に開かれている国松さんの個展

 醸造所・ギャラリーは、鉄筋コンクリート造り平屋建て。総面積は210平方メートルで、このうち展示スペースは140平方メートル。JR白老駅南口から徒歩3分圏内にある。

 運営は、菊地さんが代表を務め、ビール醸造に賛同する仲間でつくる団体「THE OLD GREY BREWERY(ジ・オールドグレイ・ブリュワリー)」。同団体は5月にも法人化し、夏には醸造を始め、新鮮なビールを提供するタップルームなども開業する予定でいる。

 国松さんは、国画会会員の洋画家、登さん(故人)を祖父、彫刻家で昨年道文化賞を受賞した明日香さん(77)を父に持ち、白老では小学時代を過ごした。明日香さんらが1986年に廃校となった白老飛生小学校をアトリエとして活用する飛生アートコミュニティーを創設。2009年ごろから、希根太さんら第2世代が引き継ぎ、芸術祭や森づくりの活動を続けている。

 国松さんにとって市街地での個展は初めてで「白老から受けた影響を届けたいし、飛生(の森や作品)に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と語る。

 27日は会場がお披露目され、国松さんや菊地さんら関係者や町民150人が集まり、展示された絵画や立体作品計27点を鑑賞した。作品は販売にも応じており、初日に4点が売れたという。

 菊地さんは「日ごろからアートに触れることが地域に根付くことを目指す」と意気込み、白老美術協会会長で飛生アートコミュニティー創設時メンバー、町竹浦の田中照比古さん(74)は「発表の場が白老駅前に生まれたのがうれしい」と喜ぶ。白老文化観光推進実行委員会の中村諭事務局長(67)は「(発信拠点の誕生は)文化が町に根付いた証しと言っていいのではないか」と話していた。

 午前11時~午後5時、毎週月~水曜は休む。入場無料。

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