多くの来場者が訪れたイベント会場

　古くなった携帯電話「ガラケー」に保存している過去の写真を復元する無料イベント「おもいでケータイ再起動」が１９日、室蘭民報社本社（室蘭市本町）で始まった。思い出の写真と再会できた来場者から喜びの声が上がった。

　ＫＤＤＩと室蘭民報社の共催で実施。初日は３０人以上が訪れ、ＫＤＤＩ社員が電源の入らないガラケーを特殊な機器で再起動させ、取り出した写真データを印刷して贈呈した。

　会場では室蘭民報の記者が写真にまつわるエピソードを聞き、その場で記事にして来場者一人一人に発行した「おもいで新聞・特別号外」をプレゼント。希望者には誕生日や記念日の室蘭民報１面をコピーして手渡した。

　来場した室蘭市舟見町の細木ナツ子さん（７５）は、１０年以上前に孫２人と撮った写真と対面。亡くなった夫も写っており「思いがけない写真に出会えてうれしい」と話した。ＫＤＤＩブランドマネジメント部の北山健太郎さん（４９）は「参加者の皆さんが笑顔で満足して帰ってもらえた」と手応えをつかんでいた。

　イベントはあす２１日まで。時間は午前１０時～午後６時（最終日は午後５時）。事前予約制で空き状況確認や申し込みは予約サイトで行える。

　※関連動画はＱＲコードから視聴できる。

記念の「おもいで新聞・特別号外」を手にする来場者

思い出が“再起動”された携帯電話を見ながら写真を懐かしむ参加者

携帯電話に保存された写真を選ぶ参加者

再起動した携帯電話に保存された、お気に入りの一枚をスタッフに見せる参加者