電話応対の実技に挑む参加者たち

　浦河商工会議所と浦河中小企業相談所の新入社員セミナーが18、19日、大通１の同会議所２階研修室で行われた。今年度浦河町役場や町内の企業に就職した25人が職場でのコミュニケーションやマナーについて学んだ。

　厳しい経済情勢の中で効果的な人材の育成で、新入社員のスムーズな戦力化を図ることを目的に、服装や態度、話し方などの社会人としてのマナーや心づかいを身に付ける研修会。講師にエスパス・マナーアカデミーの伊藤露子さんを招き、「接遇＆電話応対マナー研修」と題して、実践的な接客応対などを学んだ。

　初日は、社会人としての基本的なルールやチームワークの大切さ、好感の持たれる言葉づかいなどを講義や実技を通して学び、２日目は、電話応対をロールプレイングで行い、電話のかけ方、取り次ぎ方、発声などについて一人ひとり実演しながら研さんした。

　伊藤さんは、ビジネス電話応対について「声にも表情があるので、電話に出る時には、姿勢をよくすることが大切。明るく、はきはきと対応してほしい。場数を踏み、周りの人に確認して、間違いない対応を」とアドバイスした。また、業務連絡などの際、「ラインでの個人情報の連絡は避ける。どこで拡散されるか分からない」とした。

　４月にホクチクに入社した神奈川県出身の油井大輝さん（25）は「電話応対の実技では、初めて教わる部分もあり、緊張してうまく話せなかった。今回の研修を振り返りながら、職場での業務にいかしたい。取引先や会社、周囲の人から信頼される社員になりたい」と話していた。