花見電飾が始まり夜桜を楽しむ人でにぎわった函館公園（２０日午後６時４０分ごろ）

　函館公園と五稜郭公園で２０日、ちょうちんの明かりでサクラのライトアップを楽しむ「花見電飾」が始まった。同時に火気の使用が指定エリアで可能になり、大型連休前半は見頃を迎えたソメイヨシノやしだれ桜を眺め、バーベキューを楽しむ市民や観光客でにぎわいそうだ。

　花見電飾は新型コロナウイルス感染拡大の影響で２０２０～２２年に中止を余儀なくされたが、昨年から再開。ちょうちんは五稜郭公園に約４５０個、函館公園には約４００個を設置し、見物客の目を楽しませる。

　函館公園ではこの日、家族や友人、同僚と飲食をしながらサクラを愛でる人でにぎわいを見せ、約４０軒の露店も彩りを添えた。東川町の会社員、畑沢絵美さん（４４）は「電飾が付く初日を調べて、娘と友人家族の６人で一緒に来た。昨年も見たけど、やっぱりきれい」と声を弾ませた。

　市公園河川管理課は「夜の仕事帰りでも立ち寄り、日中とは異なる魅力の夜桜のライトアップを楽しんでほしい」とし、花見期間中は周辺道路が渋滞するため公共交通機関の利用を呼び掛けるほか、火気使用時のルールやマナー順守を求めている。

　電飾は５月６日までの午後７時～同９時に点灯する。火気を使える区域などは市のホームページから確認できる。