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日高報知新聞

カワシンジュガイ個体確認 えりも町郷土資料館が実態調査【えりも】

小川でカワシンジュガイを確認する会員

【えりも】町郷土資料館では、支援団体・北緯42度の会(草野一郎会長)会員の協力を得て4月28日、町内の小河川で生息が確認されているカワシンジュガイの実態調査を行った。

 カワシンジュガイは、淡水小河川に生息する殻長最大12㌢ほどに成長する2枚貝で、環境省がレッド・リストで「絶滅危惧種」に指定している。町内では現在、1カ所の小河川のみで生息が確認されており、幼少期にはヤマメやイワナなどサケ科魚類の鰓(えら)に寄生して成長する。

 この日は、同資料館の高橋梨沙、堂元菜々実両学芸員と会員15人が生息確認調査に参加。

 一行は、国道から2㌔ほどの林道を車で進み、さらにミズバショウが咲き乱れる森林平坦地の分水流に沿って川幅1~1・5㍍、水深20㌢ほどの小川約1㌔の区間で、水温と流速を測定しながら、川底を目視や箱めがね、たも網などで確認。

 結果は、1時間半の調査で平均殻長10㌢ほどの成貝754個体と貝殻38枚を確認し、さらにイワナの生息も確認できた。同資料館では、6月頃からイワナやヤマメへの幼生貝の寄生確認調査と、さらに水流魚道の調査を行うことにしている。

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