カエルのお守りを手にする園児たち

　無事に家にカエル－。登別市内で発生した交通事故で息子を亡くした佐々木義一さん、弘子さん夫妻＝宮城県在住＝から、今年も室蘭交通安全協会に、交通安全を願ったカエルのお守りが届いた。１０日には市内寿町の東町保育所（東山みどり所長、１１２人）の４、５歳児に配られ、子どもたちは「かわいいね」と笑顔を見せた。

　佐々木さん夫妻の次男、拓樹さん（当時２２歳）は、室蘭工業大学在学中の２００９年９月、ミニバイクの運転中に車に追突されて亡くなった。夫妻は「悲惨な交通事故をなくそう」と、翌年から毎年２回、お守りやマスコットを製作し続けている。モチーフは「不苦労」にかけたフクロウやパトカーなど多彩。今回は受け取り手が無事に家へ帰れるよう、願いを込めて５０個を作った。

　協会職員を通してお守りを受け取った年長の河口大和ちゃん、西希乃歌ちゃんは「カエルがかわいくてうれしい。かばんに付けるよ」とにっこり。弘子さんは「お守りが交通安全を考えるきっかけになれば」と話した。