十勝ぶどう園の計画認定 農水省6次産業化支援事業【音更】
農林水産省の6次産業化支援事業で、十勝ぶどう園(音更町、中村利雄代表)の事業計画が認定された。十勝からの認定は27件目。同社の計画「生産から醸造まで一貫した十勝初のオーガニックワインの醸造・直売事業」が、地域振興などの観点も含めて認められた。
ワイン通じ地域活性化
6次産業化・地産地消法に基づく認定で2011年に始まった。認定事業者は、加工・販売施設などの整備に対する補助事業や農業改良資金などの融資の特例を受けることが可能になる。同園の認定は3月29日付で、道内からは2年ぶり。道内の認定数は計163件となった。
同社は町十勝川温泉の農地でワイン用ブドウの山幸(やまさち)などを栽培。池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が醸造し、2月にはワイン「オトプケ浪漫(ろまん) 山幸2022」を発売している。今後は地域事業者と連携し、地元飲食店での販売や観光客の誘致による十勝川温泉の活性化なども目指す。
農水省北海道農政事務所帯広地域拠点は「ワインを通じた地域活性化や観光振興などにつながれば。十勝川温泉を拠点に十勝産チーズとともに発展してほしい」と期待を寄せる。
中村代表は「事業計画が認められて安堵(あんど)しているが、まだ入り口。目標に向けて一つ一つのハードルを乗り越えたい」と話した。
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