演奏しながら世界の口琴について説明した直川氏の講演

　白老町若草町のウポポイ（民族共生象徴空間）は、アイヌ民族の伝統的な楽器ムックリをテーマにしたイベントをウポポイで開き、講演や演奏などを通して魅力を伝えた。

　特定のテーマに絞ったイベントを開催することで、新規客だけではなくリピーターにも楽しんでもらおうと企画。日本口琴協会の直川礼緒代表の講演と国際口琴大会出場者を招いた生演奏、ワークショップなどがあった。

　直川さんの講演では、実際に演奏しながら、世界にある口琴について紹介。

　ムックリについて「薄板状で振動弁が枠から切り出されていて、後から取り付けられた物ではない。ひもが振動弁に取り付けられ、ひもを引いて弁を振動させている。弁の幅は途中で細くなっている」などと、他国の口琴と比較しながら特徴を説明した。

　講演後には国際口琴大会出場者６人による生演奏があり、訪れた人は口の形や息の吹き方によりさまざまな音色を響かせる演奏に聴き入った。