帯広畜産大学の農業系サークル「あぐりとかち」(齊藤実優代表)と菓子製造販売の「十勝トテッポ工房」(帯広市)は、スイーツの新商品「シラカバのようなミルクレープ」を共同で開発した。学生のアイデアを生かした初のコラボレーション企画で、4月1日から同30日まで、同工房カフェで提供する。
学生レシピ基に「ミルクレープ」
クレープ生地をベースに小豆とクリームチーズのクリームを組み合わせた一品で、抹茶パウダーとリス型のクッキーをトッピングしている。コンセプトは「十勝の農業、自然、風景を感じられるスイーツ」。学生が考案したレシピを基に、同工房の今稔郁シェフが試作を重ねて完成させた。
学生とシェフは2月に試作品を試食しながら意見交換し、より小豆の粒感を際立たせるように工夫。かわいらしい見栄えなど「インスタ映え」も意識した。
齊藤代表(20)=2年生=は「自分たちのイメージ以上の完成度になった。スイーツを通じて十勝の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
同大と十勝毎日新聞社の包括連携協定に基づく取り組みの一環。両者は人材育成などで相互に協力している。今回は同社のグループ会社の十勝トテッポ工房で、学生が商品企画とプロモーションについて学んだ。同工房が学生のアイデアを商品に採用するのは初めてで、齊藤成貴専務は「学生の意見は商品開発の参考になる」と話している。
スイーツは学生のメッセージカード付き、価格は600円。1日5個限定で提供する。
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