「商品化は後輩に託す」
登別明日中等教育学校の5回生4人が、地場企業の協力のもとで地場産材料も使い考案した「かなぼう餃子(ギョーザ)」の感謝祭が26日、同校で行われた。4人は「これまで協力してくれた人たちへの感謝と恩返し、そして何とか商品化へつなげていけたら」と開催への思いを語った。
4人は岡田美遊さん、鯉渕陽朱さん、武藤百音さん、袴田創大さん。本年度の同校の「探究」授業で、「老若男女に愛されるギョーザを作りたい」と開始。登別のシンボル鬼にちなみ金棒をモチーフに発案。市内の望月製麺所(新栄町)などの助言で試作を重ね、市内の祭りやイベントにも出店した。
目標の一つにしていた10月の北海道の食の活性化を目指す「高校生チャレンジグルメコンテスト」でも見事、準大賞に輝いた。
ギョーザは皮の切れ端を細かく切って皮に付けて揚げ、金棒に似せた。具材の肉はのぼりべつ豚を使用、たれも3種類用意するなど工夫した。
感謝祭には生徒約50人のほか、協力を受けた望月製麺所や肉のあさひ(登別東町)、地域おこし協力隊増田好希さんらを招待。力を合わせて完成したかなぼうギョーザを前に談笑しながら楽しいひとときを過ごした。
4人の活動は終了となるが、最終目的として掲げてきた「商品化」まで達成することはできず、後輩たちに後進を託すという。
4人は「コンテストで準大賞をもらうまでは何とかやってこれた。商品化となると、まだ企業が見つからず、頓挫したまま。最後まで目標は諦めたくないですね」と話した。
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