十勝管内に滞在し、地方で働く人材増加に向けた実証事業を行っている総合印刷会社「TOPPAN」(東京)の社員4人は、芽室町内の菓子店「Melanger Labo.(メランジェラボ)」(東1ノ2、小谷みのり店長)とオムレット風スイーツ「とろろん」を共同開発した。帯広川西産ナガイモのとろろなど地場素材を使った一品で、12月4日から同店に並ぶ。
実証事業で管内に滞在しているのは、柳篤宏さん(65)、中山悟さん(60)、久保寺俊明さん(54)、笹田博信さん(54)。9月から3カ月間、JA帯広かわにしなどの管内団体や企業で働き、首都圏人材が実際に地方の生活になじめるのか、地方からはどのような人材が求められているかなどについて検証している。実証事業の一環として菓子を共同開発した。
とろろんの完成までは1カ月半費やした。小谷店長(34)ら同店のスタッフと試行錯誤。試作品を管内のイベントで配ってアンケートも取った。協議を重ね、とろろを練り込んだ、モチモチと弾力ある生地の新たなスイーツを完成させた。
生地で包むのは、芽室産落花生をペースト状にした「メムピークリーム」と、十勝産小豆を使った「あんバタークリーム」の2種類。小谷店長は「TOPPANの方々から意見をもらうことで、新しい良い商品ができた」と喜ぶ。4人は「甘過ぎず、どの年代の人でもおいしく味わえる」とPRする。
1個280円。各種類1日10個の限定販売で、12月28日まで同店に並ぶ予定。取り置きなどの問い合わせは同店(080・8741・5714)へ。同5日には音更町内のスーパー「ハピオ」でも販売する。
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