自閉症啓発デー アート展開幕、多彩な150点並ぶ【函館】
自閉症への理解と支援を呼び掛ける4月2日の「世界自閉症啓発デー in Hakodate」に合わせ、函館市内や近郊で関連イベントが開かれている。函館市芸術ホールでは3月30日、第11回自閉症啓発デー・アート展(実行委主催)が始まった。自閉症の当事者や支援者らの油彩、イラスト、立体など、150点の多彩な作品を並べている。4月2日まで。
作品は、当事者をはじめ、自閉症を応援したいアーティストや支援者らが手掛けた。
油彩や水彩、イラスト、切り絵、粘土細工、立体工作など多種多様。江差―函館間を結ぶ理想の超特急列車を描いたイラストと時刻表、放課後デイサービスを利用する子どもたちが街の「あったらいいな」を表現した共同作品など、思いを込めた力作が目を引く。デジタル絵本の上映もある。
実行委ボランティアの友善史さんは「私自身、作品からパワーをもらっている。多くの方に見てほしい」と来場を呼び掛ける。
会場の一角には、23日のワークショップで子どもらが描いた横6メートル、縦1・8メートルの「Blue in the Diversity」も特別展示。講師を務めた静岡県沼津市在住のアートチーム「ペトロアンドヨゼフ」が、背景をシンボルカラーのブルーに塗り、絵をつないだり加えたりして完成させた大作を公開している。
入場無料。午前10時~午後7時(最終日は午後8時まで)。発達相談コーナーも設けている(午前10時~午後4時)。
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