「函館夜景紅茶」発売 香り豊かでフルーティー【函館】
函館の経済界有志が、タッグを組んで函館夜景をイメージした新商品「函館夜景紅茶」を開発し、販売を始めた。茶葉には地元のワイナリー2社で収穫したブドウをブレンドし、香り豊かでフルーティーな味を実現。「夜景の土産に」とPRしている。
昨年4月に「夜景をイメージした紅茶を作りたい」との声が経済界から上がり、五島軒や函館山ロープウェイなど5社が実行委を組織し、栃木県の紅茶専門店「ワイズティーネットワーク」が製造。紅茶缶デザインは函館在住のデザイナー岡田暁さんが担当した。
茶葉の中にオレンジや青の花びらをブレンドし、視覚的に夜景を連想させる工夫を凝らしており、道南がワイン産地としての認知度が高まっていることから、はこだてわいん(七飯)、農業法人ベルヴュ(函館)の協力で畑で育てた乾燥ブドウを使っている。
26日、実行委メンバーら9人が市役所を訪れ、大泉潤市長に商品の完成を報告。函館山ロープウェイの浅井忠美社長は「夜景を代表する土産品として国内外のお客さまに受け入れられる」と自信を見せ、市長は「人のつながり、ストーリーが素晴らしい。あちこち持ち歩いて宣伝し、夜景を売り込んでいきたい」と話した。試飲した市長は「すごくいい香りで、くせになる味」と感想を述べた。
1缶5袋入り10グラムで2160円。はこだてわいん、市旧イギリス領事館、函館山ロープウェイ、五島軒の売店で扱い、売り上げの一部を夜景振興のため寄付する。市のふるさと納税の返礼品採用も検討する。
市長は公約で「Yakeiプロジェクト」を推進(函館夜景の魅力向上と海外への発信強化)を掲げている。
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