「釧路のそば」100年フード認定 そば商組合 魅力全国に発信【釧路市】
文化庁が日本の多様な食文化を継承するために取り組んでいる「100年フード」に、「釧路のそば」が認定された。釧路のそば文化を広く全国に広めようと釧路そば商組合(石丸達郎組合長・加盟23店)が申請し、「地域において世代を超えて受け継がれている食文化」として認められたもの。同組合では「業界を挙げて釧路のまちを盛り上げていきたい」と、〝そば好き釧路〟の魅力を全国に向けて発信していく考えだ。
同庁では、多様な食文化の継承、振興への機運を醸成しようと、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付けて取り組みを推進。今回応募のあった全国の60件について有識者委員会による審査を行った結果、認定基準を満たした50件を追加認定した。
100年フードにはこれまで、北海道から「ジンギスカン」「新子焼き」「小樽あんかけ焼きそば」などが認定。今年度の「近代~明治・大正に生み出された食文化部門」として「釧路のそば」が認定されたほか、帯広の「豚丼」やサケ料理の「石狩鍋」も「未来~目指せ100年部門」のメニューとして認められた。
釧路そば商組合長で城山東家店主の石丸達郎さんは「今回の認定は東家がもらったのではなく、緑色の麺が珍しいから選ばれたわけでもありません。釧路のそば屋には更科のそば屋もあれば、同じ東家ののれんを掛けていても、それぞれに特徴ある味を提供しています」と説明。「釧路に誕生して100年を超える食文化を受け継いできた釧路のまちを、これから全国に広くPRしていきたい」と、釧路の人々に愛されてきたソウルフードとしての魅力を強調する。
同組合副組合長で``創業明治7年、、の老舗、竹老園東家総本店の伊藤真司専務は「これから100年フードのロゴ入りのチラシやのぼり、看板などを製作して盛り上げていきたい。ウェブサイトやSNSでも発信していく」と今後の取り組みに大いに意欲を示している。釧路町睦3でそば処ながやを経営し、同組合幹事長を務める長屋憲明さんは「組合加盟は23店舗ですがこれから組合へ入会したい方はぜひ」と、釧路でそばを提供する同業者のさらなる発展に思いを寄せている。
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