なでしこブースで社員の話を聞く高校生

　日本製鉄と同社北日本製鉄所室蘭地区（仲町）の協力会社１１社が９日、同地区で来春卒業予定の高校生向けの構内見学会と事業説明会を開いた。参加した生徒は見学や説明会を通して、仕事の内容や職場環境、やりがいなどに理解を深めた。

　２０１４年から毎年開催され、今回は道内外から高校２年生約２３０人が参加した。生徒は鉄鉱石から鉄を取り出す高炉や、鉄を加工する棒鋼工場などを見学。事業説明では、各社がブースを構える中、最大４企業の担当者から説明を受けた。

　入社２年目の女性社員が自身の仕事内容などを説明する恒例の「なでしこブース」では、女性の積極的な採用や、男女平等の職場環境の充実などをアピール。棒鋼工場で働く女性社員は「女性が大変な力仕事でも、上司と相談しアイデアを練り、改善することで、女性も男性も働きやすい職場環境を整えることができる」と、働きやすい職場であることを伝えた。

　室蘭工業の二子茉央さん（１７）は「進路で悩んでいたけど、鉄鋼業について知ることができた。進路選択の参考になった」と話した。同校の林美妃さん（１７）は「女性社員の話を聞けたり、見学で鉄鋼業を知ることができた。今後の参考にしたい」と述べた。