震災発生時間に合わせ、献花台前で黙とうする来館者やスタッフ

　東日本大震災の発生から１３年を迎えた１１日、函館市地域交流まちづくりセンター（末広町４）では、館内に犠牲者を追悼する献花台を設置した。地震発生時刻の午後２時４６分には、市民や同館スタッフ約２０人が黙とうをささげた。

　黙とうの時間に合わせて来館した、元町の太田千秋さん（７１）は「今年は１月に能登地方で強い地震が発生し、いつ、どの地域にいても災害に襲われる可能性があるという気持ちをあらたにした」と話す。毎年この日に欠かさず訪れているといい「東日本大震災の記憶を風化させることなく、災害への備えを怠らないようにしていきたい」と話した。

　献花台は午前９時から午後８時半まで設置。市民や観光客など多くの来館者が訪れ、用意された白いカーネーションを手向けて合掌した。

　２０１１年の東日本大震災で函館市は、最大震度４、最大２・４メートルの津波が押し寄せ、若松町で男性１人が死亡し、函館駅周辺や函館朝市など函館港沿いで建物が浸水被害を受けた。