土屋俊亮副知事（左）から「奨励賞」を受け取った幌村社長（左から２人目）

【新ひだか】北海道が主催する「第２回食絶景×ゼロカーボンアワード２０２４」で、三石蓬栄の幌村建設の関連会社ファームホロ（幌村司代表）生産の「ファームホロのアスパラガス」が知事の奨励賞を受賞した。

　「ゼロカーボン北海道」の実現を食産業においても推進するとともに、消費者に食の北海道ブランドの新たな価値を提供するため「ゼロカーボン北海道への寄与」と「北海道の食としての魅力」の両方を満たす道産食品を表彰するもの。

　道内13業者から応募があり、外部審査員による厳正な審査で大賞、優秀賞、奨励賞が決定。14日に札幌市のロイトン札幌で表彰式が行われた。

奨励賞を受賞した高品質のアスパラガス

　ファームホロは農業生産法人として２００５年（平成17年）に創業。日高管内初のＪＧＡＰ認証（２０１９年青果物）を取得し、現在、アスパラガス（ホワイト、ムラサキ、グリーン）と花卉（切り花）の生産販売を行っている。アスパラガスのハウス73棟では年間約16㌧を生産し、道内外に出荷。味が濃く、旨み、甘みのある美味しいアスパラガスは有名なホテルやレストラン、料理店などから高い評価を受けている。

　四季の素材を厳選して提供する東京銀座の人気店「てんぷら近藤」でも利用されている。

　生産工程に不可欠な堆肥やもみ殻を地元で調達し、地産地消に取り組むといった地域循環の確立や、ＪＧＡＰ認証に伴うＣＯ２の見える化、太陽光パネルの設置、施設や機械の節電の徹底、生産工程の作業効率化などゼロカーボンに向けた多角的な取り組みに加えて、商品の魅力も高評価を受けた。

　奨励賞を受賞した幌村社長は「光栄でとてもありがたい賞をいただいた。今後もゼロカーボンに向けた取り組みとお客様に喜ばれる商品をつくり続けたい」と話していた。

　受賞商品は次の通り。

　▽大賞「有機ほし甘いも」大塚ファーム（新篠津村）▽優秀賞「おつまみにしん」井原水産（留萌市）、「北海道のちいさい焼きいも」カドウフーズ（函館市）▽奨励賞「ファームホロのアスパラガス」（新ひだか町）、「オニカ　オニオンスナック」ボナンザ（岩見沢市）