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函館新聞

販路拡大は道の駅から 振興局が事業者マッチング支援【函館】

個別商談会で道の駅担当者(右)に自社製品を売り込む食関連事業者

 道南各地の道の駅や物産館を軸として、地場産商品の販路拡大を図る動きが進んでいる。渡島総合振興局と桧山振興局は、道南の道の駅・物産館と管内食関連事業者のマッチング促進に向けた今年度の個別商談会を七飯町文化センターで開き、商談に加えて道の駅担当者の情報交換会や事業者が自社商品をPRする展示会を催し、事業者支援につなげた。

 道の駅や物産館のより良い売り場作りと管内事業者の販路拡大に両輪で取り組む事業として2022年度に2回実施。通算3回目となる今回は19日に開催。渡島、桧山管内の30事業者と、道の駅のなとわ・えさん、北前船松前、みそぎの郷きこない、なないろ・ななえ、しかべ間歇泉公園、上ノ国もんじゅのほか、八雲町情報交流物産館「丘の駅」、JR新函館北斗駅のアンテナショップ「ほっとマルシェおがーる」、江差町開陽丸青少年センター内のアンテナショップ「ぷらっと江差」の9者が参加。せたな町の道の駅「てっくいランド大成」は情報交換会のみ参加した。

 道の駅担当者による情報交換会では、新型コロナウイルス禍を経た売り上げの変化や冬季閑散期対策、昨年10月から始まったインボイス制度への対応などに関しそれぞれの取り組みを共有。商品展示会では事業者が会場内にブースを構え、試食を準備するなどして道の駅担当者に自社製品を売り込んだ。

 個別商談会は事前に道の駅や物産館に対し、求めている商品特性やジャンルを探るアンケートを行い、渡島総合振興局が結果を基に商談する事業者の組み合わせを決定。1コマ20分で5コマ実施し、事業者は道の駅担当者を前に商品やパンフレットを見せながら商品を説明。道の駅側は商品購入者の年齢層などを聞き取り、情報収集を進めていた。

 函館市日ノ浜町の「なとわ・えさん」で土産物店を運営するセキュリスト(同市美原5)の明上哲之代表は「地元産にこだわった商品を選ぶ客が多く、道南の事業者とつながりが持てる商談会はありがたい。つながった事業者に道の駅の店舗も見てもらうなど今後も情報共有を進めたい」、「はこだて雪んこ」や「白い半熟スイートポテト」を手掛けるカドウフーズ(同市追分町)の嘉堂聖也社長は「既存商品の紹介だけでなく、農産物加工の技術など自社の強みをPRすることができた。いい情報交換の場になった」と好感触だ。

 渡島総合振興局の明珍ひとみ商工観光労働課長は「道の駅担当者と食関連事業者をつなげるだけでなく、事業者にとっては自社製品を客観的に見る機会を創出できた。今後も道の駅とのつながりを生かし、販路拡大に取り組んでいきたい」としている。

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