息の合った歌声を響かせた「ピース合唱団」

　平和をテーマにしたイベント「２・１１平和をねがう文化のつどい・ピースジャンボリー」（同実行委主催、室蘭民報社など後援）が１１日、室蘭市輪西町のわにホール市民会館であった。市民ら約３００人が足を運び、展示やステージ発表を通して反戦や平和への思いを新たにした。

　ステージ発表では合唱団や演奏者など約４０人が登場。オカリナ演奏を中心に活動する「サウザンドパワー」や、ビートルズナンバーなどを演奏するバンド「ザ・ビーチャーズ」がゲスト演奏するなど会場を盛り上げた。

　室蘭や登別をはじめ、函館や江別各地の合唱団に所属する男女約３０人で結成したピース合唱団は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」や１９７０年代の名曲「出発の歌」で聴衆を魅了。息の合った歌声に、会場からは大きな拍手が送られた。

　市内東町から訪れた古谷雅幸さん（６７）は、「心に残る歌だった。戦争のない平和な世界であってほしい」と語った。ステージに立った田中瑞枝さん（８４）は「多くの方に平和について呼びかけることができて良かった。これからも続けていきたい」と話した。

　展示では市内外の文化人による写真や水墨画、俳句などが並んだ。憲法９条の必要性や、戦争の悲惨さなどを訴える作品が来場者の目を引いていた。