流氷体感テラスに映し出されるアローラロコンの映像に、来館者は歓声を上げて見入っている

　【網走、大空】世界的に人気のゲーム「ポケットモンスター（ポケモン）」のキャラクターと、冬のオホーツク観光がコラボしたイベン「コンコンロコン　おいでよ！オホーツク」が網走と大空で始まった。このほど、オホーツク流氷館でオープニングセレモニーが行われ、関係者らがイベントの開幕を祝い、来管を呼びかけた。

　同館入口の特設ブースには、同イベントを主催する網走市の水谷市長、大空町の松川一正町長、エア・ドゥの久安直執行役員が整列。オホーツク総合振興局の中島和彦局長、北海道エアポートの蒲生猛社長ら来賓も出席したほか、同イベントの主役となるポケモンキャラクター「アローラロコン」「ロコン」も並び、セレモニーに華を添えた。

　水谷市長は「流氷観光と併せてこのイベントを楽しんでもらい、地域の魅力を発信してほしい」とあいさつ。中島局長、蒲生社長も、それぞれ「ポケモンとともに、流氷観光が盛り上がってほしい」などと、イベントに期待する言葉を述べた。

　この後、同館流氷体感テラスで行われているイベントの特別演出「アローラロコン　流氷のいちにち～冬」の公開が始まった。

　マイナス15度という同テラスには、オホーツク海で採取した本物の流氷が並び、まさに酷寒の世界。

　来館者が厳しい寒さを体験していると、テラスの壁にアローラロコンが映し出され、みな「かわいい」「すごい」と大喜び。盛んにスマホで撮影していた。

　この日からポケモンとのコラボイベントが始まることを知っているファンも多く、同館には北見などから親子連れも多く訪れた。

　北見市端野町から来たという小学２年の東海林智幸君（８）は、ポケモンの大ファン。母の美幸さん（34）も智幸君に影響されてファンになったといい、この日は２人揃って美幸さん手作りの被り物で来館した。

　特別演出の映像を見終えた智幸君は「楽しかった」、美幸さんも「来て良かった」と、同イベントに来られたことを喜んでいた。

　ポケモンの海外人気は国内の比ではなく、知名度は抜群。熱狂的なファンも少なくない。同館には台湾や東南アジアからの観光客も多くみられ、みなポケモンの姿を見ると大慌てでスマホを取り出し写メを撮ったりしていた。

　このイベントは、の冬の観光や地域振興の取り組みとして、ポケモンと道の包括連携協定に基づいて開かれるもの。同じく包括連携協定を結び、特別塗装機を運航するエア・ドゥが、地域の価値創造支援の一環として事業協力する。

　網走では、同館のほか10、11の両日、網走商港埠頭特設会場で開かれる「あばしりオホーツク流氷まつり」では、道の駅流氷街道網走に設置されたポケモンマンホール「ポケふた」の大型レリーフを施した滑り台、モンスターボールのかまくらなどが登場する。

　大空では、25日まで網走湖女満別湖畔で「コンコンロコン　おおぞらイルミネーション」を開催。白い雪と青い光に包まれた幻想的な湖畔の森に、ポケモンたちを光のモニュメントで表現。併せて、結氷した湖上でのアクティビティ「ナイトスノーウォーク」も行われる。

　このほか、網走、大空と美幌をつなぐデジタルスタンプラリーも同時開催となっている。

　同イベントの詳細はインターネット特設ページに掲載されている。