地域のお困りさんのために雪かきのお手伝いをするレンジャー＝昨年１月

　本格的な積雪期を迎え、室蘭市内では高齢者宅などで除雪を行う、市社会福祉協議会の有償ボランティア事業「雪かきレンジャー」の出動が増えている。一方で、作業を行うレンジャー不足の状態が続いており、同社協は協力してくれる人を求めている。

　同事業は、高齢や病気などで雪かきができない「お困りさん」に対し、「レンジャー」が自宅玄関から最寄の道路までを除雪するボランティア活動。お困りさん、レンジャーともに登録制で、レンジャーは３０分ほどの活動で５００円をお困りさんから受け取る。

　現在、登録しているお困りさんは２８４世帯と例年と同程度。レンジャーは４９６人だが、学生の登録も多く、移動できる手段や範囲が限られるのが課題。そのため、最近は降雪に伴い「出動要請」が相次いでいるものの、絵鞆や港北、本輪西、高砂、母恋の地域で約２０世帯が待機している状況だという。

　同社協は「雪かきができずに困っている人がたくさんいる。幅広い地域でレンジャーの力が必要です」と訴える。登録は専用サイト＝ＱＲコード＝と、電話でも可能。問い合わせ、申し込みは市社協、電話０１４３・８３局５０３１番へ。