市立函館病院に戻り、被災地での活動を報告するＤＭＡＴのメンバー

　能登半島地震の医療支援で石川県に派遣された市立函館病院（森下清文院長）の災害派遣医療チーム（ＤＭＡＴ）の５人が１７日、現地での活動を終え、函館に戻った。能登町役場を拠点に連絡調整などを担当した。

　今回派遣されたのは医師１人、看護師２人、業務調整員２人の計５人。９日に出発し、１１～１５日に活動した。

　チームはこの日、フェリーで本道に戻り、午後３時すぎに同病院に到着。多くの職員の拍手に出迎えられた。帰着式で氏家良人病院局長が「過酷な任務を終え、無事に帰ってきくれてとてもうれしい」とねぎらった。

　チームリーダーの武山佳洋救命救急センター長は「現地は道路の状況が悪く、断水も続いている。避難所は衛生環境の悪化でコロナやインフルエンザの感染が発生し、患者を金沢市まで運ばなければならない。被災地は大変な状況だ」と報告した。