北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

登録者283人、目標達成 室蘭タクシークーポン発行【室蘭】

第2弾は「相乗り」実証 パナソニックITS、2月下旬開始目指す

買い物客に登録や利用方法の説明を行うパナITSの社員ら=2023年10月

 車載機器大手・パナソニックITS(横浜)が、室蘭市内での買い物や飲食時に、タクシー割引クーポンを発行する実証実験が昨年、終わった。会員登録者数は283人と、目標としていた250人を突破。今後は相乗り機能など、事業のさらなるブラッシュアップを図り、2月下旬からの再実証を目指す。

 実証実験は昨年10月16日から約2カ月間実施した。提携する10店舗での買い物や飲食など千円の支払いにつき、タクシー割引クーポン100円分(上限500円)が発行される仕組み。利用者の乗車希望などは、パナITSが開発したアプリでタクシー事業者に通知で知らせた。

 同社はこれまでの各実証実験の経験から登録者目標を250人に設定。今回の実験では会員登録者数が283人と目標を上回り、「地域事業者の皆さまと連携態勢を構築し、認知や周知を図れたことが登録につながった」と実感を込める。

 実験期間中の延べ予約数は335件、同配車回数が278件だった。利用回数を地区別で見ると、八丁平が38回と最も多かった。次いで舟見町21回、母恋南町20回と続いた。同社室蘭開発室の加納利博課長は、結果を分析する中で「移動に困っている人を把握することができたことに加え、中央地区を中心に蘭西方面でも需要があることが分かった」と強調する。

 同社は今回の実証実験を通し「連携事業者やドライバーの仲間も増え、市内全域で取り組める基盤が醸成できた」との認識を示す。一方で、交通事業者のドライバー不足などの課題から、利用者の希望通りに配車できないことがあった。加納課長は、事業化や開発スピードの加速がさらに必要との認識を示し「配車の効率化を進めていきたい」とした。

 現在は利用者アンケートの結果を基に、事業の魅力向上に努める。2月下旬からは、クーポンのデジタル化や相乗り機能を加えた実証実験を予定。高齢者や車を持たない子育て世代など、交通弱者といわれる市民の足の確保を目指す。

関連記事

函館新聞

旧江差線木古内―江差間廃線10年で写真資料展【木古内】

  【木古内】旧JR江差線木古内―江差間が2014年5月の廃線から10年となるのに合わせて、鉄道愛好者でつくる木古内町鉄道資源活用推進協議会(長江郁孝会長)は、町郷土資料館「いかりん館」(町鶴岡)で...

函館新聞

函館市電「十字街」電停、12月に移設へ 函館駅寄りに【函館】

 函館市企業局交通部は、市電の十字街電停を現在の場所からJR函館駅寄りに約30メートル移設することを明らかにした。12月までに移設工事を終了させる見込み。スロープを設けてバリアフリー構造とし、高...

日高報知新聞

コースターづくり楽しむ えりも岬緑化事業に思いを馳せ【えりも】

【えりも】町郷土資料館主催のクロマツの間伐材を利用した「コースター作り」が4月27日、同館体験学習室で開かれ、町内の小学生から親子連れまで15人が、えりも岬緑化事業の歩みと森の大切さを知り、さらに...

日高報知新聞

2日間で約3万7千人来場 第61回しずない 桜まつり 後半もイベント盛りだく..

【新ひだか】二十間道路桜並木を会場に「第61回しずない桜まつり」(実行委主催)が4月28日に開幕した。同23日にエゾヤマザクラの開花が宣言され、同27日に実行委が満開宣言した。サクラの開花は昨年より2...

釧路新聞

アイヌ工芸技術伝承拠点完成 市が整備「ハリキキ」担い手育成【釧路市】

 アイヌ工芸技術の伝承拠点「アイヌクラフトセンター」(愛称ハリキキ、釧路市阿寒町阿寒湖温泉4)が完成し、10日から研修事業がスタートする。阿寒湖アイヌコタンの次世代の担い手育成の場として期待さ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス