釧路管内観光数16%増421万人 23年度上期、19年の8割弱に【釧路市】
釧路総合振興局は15日、2023年度上期(4~9月)の釧路管内の観光入り込み客数が421万200人で、前年同期比16・5%(59万5400人)増加したと発表した。5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで旅行需要が高まったほか、各地でイベントが通常開催されたことなどで前年度を上回った。同感染症流行前の19年同期と比べると8割弱の水準に回復した。(荒井純)
観光入り込み客数のうち、道外客は141万1400人(前年同期比25・4%増)、道内客は279万8800人(同12・4%増)。宿泊客延数は82万800人(同2・2%増)。月別に見ると、5~7月の入り込み客数が前年同期比20%以上増加した。同局では、7月中旬まで実施した道の旅行支援事業「HOKKAIDOLOVE割!」や延べ10隻が寄港したクルーズ船の効果も増加要因として挙げている。
一方、訪日外国人宿泊客数は5万1091人で、前年同期の30倍。水際対策が緩和されたことで、19年同期と比べ7割の水準にまで回復した。国・地域別では台湾、香港、中国、シンガポール、韓国の順に多かった。
市町村別では、釧路市が232万9700人(同16・1%増)、釧路町が9万7400人(同18・6%増)、厚岸町が30万2400人(同12・9%増)、浜中町が24万人(同50・9%増)、標茶町が8万4300人(同12・1%増)、弟子屈町が50万1400人(同10・6%増)、鶴居村が29万9100人(同11・9%増)、白糠町が35万5900人(同17・7%増)。
浜中町は「レンタカーを利用した道外からの旅行客が増加し、18年上期の水準まで回復した」、弟子屈町は「円安の影響もあり、インバウンドの入り込み3800%伸びている」としている。
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