空港で働く楽しさ伝える 新千歳で「お仕事フェスタ」
新千歳空港で地上支援業務(グランドハンドリング)の人手不足解消につなげようと、学生をターゲットにした「空港お仕事フェスタ」の職場見学会が13日に開かれた。主に道内の大学生や専門学校生ら50人が参加し、航空・空港関連の仕事への理解を深めた。
国や道、航空各社、北海道エアポートなどで組織する同空港地上支援業務対策ワーキングループが主催。学生らに空港での業務内容やその魅力を伝えようと、昨年は就職セミナーとして開き、今回は初めて職場見学ツアーを企画した。
参加者は普段は入れない制限区域内を訪れ、各企業の担当者が仕事内容を紹介。除雪車両の見学では、業務を受託する地崎道路千歳営業所の中村竜兵さん(31)が「航空機が定刻通り飛ぶと、やりがいを感じる」と強調した。
飛行機を押すトーイングカーなど、空港ならではの車両を間近で見て、運転席に座る体験も。札幌市の大学生西村彩花さん(20)は「近くで見ると大きい」と驚きつつ「空港の仕事に興味がある。細かいところまで見られていい経験になった」と喜んでいた。
空港内の従業員数は売店なども含めて、2020年にピークの約9000人だったが、新型コロナウイルス禍の影響で減り、現在は約8400人。国土交通省新千歳空港事務所の桜田薫次長は「航空需要は回復しているが人手不足が課題。空港の人材確保につながれば」と話していた。
2月17、18日にもお仕事フェスタを予定している。
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