【根室】道東の希少な野鳥を観察するイベント「ねむろバードランドフェスティバル２０２４」（市、市観光協会共催）が２６日から始まる。初の試みとして観察現場から野鳥の様子をライブ配信するほか、冬道の不安をバスやジャンボタクシーを利用することで解消し、ガイド付きで好評の「おまかせガイドツアー」はプログラムを増やし、根室市内だけでなく別海町や釧路管内でも行う。

　今年で１７回目を迎える同フェスは今月２６～２９日までの前半と２月３、４日の後半に分け、計６日間開催する。初日は釧路空港利用者を鶴居村や道の駅「厚岸コンキリエ」を経由して根室へ誘うバードウオッチングバスの運行と、野鳥写真家の菅原貴徳氏を迎えた講演会「野鳥を楽しむ夕べ」で開幕。ライブ配信はイベントに参加できない愛好家のために日本野鳥の会が根室の野鳥の魅力を発信する。２８日に行う。

　人気のおまかせガイドツアーはコースや日程別に１４本用意した。風蓮湖や春国岱に腰を据えるコースやオオワシ・オジロワシに特化したコース、氷下待網漁と組み合わせたもの、浜中町の霧多布岬を回るものなど。１３日現在、ともに２７日の写真家・菅原氏が同行する「風蓮湖・春国岱めぐり」と「野付半島バードウオッチング」が定員に達している。

　期間中はメイン会場のベルクラシック根室で協賛・協力団体の物販、ワークショップを予定している。ワシの観察を目玉にした「風蓮湖ワシワシ観察会」、スノーシューを使った自然林散策も。ＪＲ根室駅前のバスターミナルからは野鳥観察スポットの春国岱ネイチャーセンター、道の駅スワン４４ねむろ、市民の森を巡る無料シャトルバスも運行する。

　２月３、４日はジャンボタクシーを使ったおまかせガイドツアーのみ実施する。詳細は根室市観光協会ホームページ、または、同協会０１５３（２４）３１０４へ。

クルーズ船上から野鳥を観察する参加者（昨年１月、観光協会提供）