下書きに沿って少しずつ赤く色付けする参加者たち

　室蘭市市民活動センターと室蘭・礼文凧（れぶんだこ）保存愛好会による毎年恒例の講座「干支凧づくり」が９日、中島町のＦＫホールディングスきらん２階にある同センターで開かれた。和紙と竹ひごを使って「龍」の文字が描かれた凧を製作した。

　講師は、同愛好会の笹山惠弘代表。子どもから高齢者まで１２人が参加。笹山代表が１枚１枚丁寧に手書きした「龍」の文字が書かれた縦約６０センチ、横約４５センチの和紙に骨組みの竹ひごを取り付け、赤色の染料を塗った。

　笹山さんは「鉛筆の下書きに沿って少しずつインクがにじまないように塗って」などと指導。参加者は慎重に作業を進め、鮮やかな色の凧が出来上がると満足した様子を見せた。

　寿町から参加した吉田護君（５）は「色を塗るのが楽しかった」と笑顔。何回も参加しているという御前水町の８０代女性は「辰年の凧がなかったので参加しました。家の中に早速、飾ります」と目を細めた。

　天候が良ければ、きらんの広場で凧揚げをする予定だったが、前日の大雪などで中止とした。笹山代表は「ぜひ、公園などで楽しんでほしい」と呼びかけた。

「龍」の凧を手に記念撮影する親子連れ