託児対応「楽しく安心」

真剣な表情でものづくりに励む子どもたち

　室蘭の子育て応援市民団体「Ｐｌｅａｓｕｒｅ　Ｓｐｏｔ（プレジャースポット）（菅原佳奈枝代表）」が主催する家族向けイベントが話題だ。今年から会場に「託児スペース」を設置するなど、利用する保護者から「楽しく安心して遊ばせられる」と好評の声が上がる。菅原代表は「家族の笑顔のため、よりよい遊びの場にしていきたい」と意欲を見せている。

　スローガンは「ひろがれ未来・かなえよう夢」。室蘭で子育て世代の輪を広げようと、２０２２年１１月に雑貨店ハンドメードショップぴんくのパんだ（中央町）を経営する菅原代表や市内近郊に住む主婦ら１５人で設立。毎月、ものづくり交流会や異業種交流会、母の日にちなんだイベントなどを企画し、ＦＫホールディングスきらん（中島町）などで実施している。

　今年は８日に「遊ぶ・学ぶ・楽しむ子育て応援交流会」を開いた。現役保育士が常駐する託児スペースを設置、廃材を使った工作やハンドケアなどさまざまな企画が用意され、約３００人の親子連れが訪れた。

　この日は、室蘭市や苫小牧市、白老町などから１７団体がブースを設置。環境エコ廃材モノづくり交流「森の工作」では、松ぼっくりやジャムの瓶、木材を使い制作を楽しんだ。中には、高さ５０センチほどの竜宮城を作り慎重に持ち帰る親子連れの姿も。昔遊び体験交流（室蘭子ども劇場）では、輪投げやお手玉、福笑いを楽しんだ。

　昨年１月から実施、今回が１３回目となり過去最多の来場者数となった。菅原代表は「プレスポといえば子どもの遊び場と認知されてきた」と実感。初めて設けた託児スペースについて「安心して楽しんでほしい。ただそれだけです」と笑顔を見せた。

親子連れでにぎわった子育て交流会