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日高報知新聞

除夜の鐘が鳴り響く 大晦日から元旦にかけての寺院【浦河】

乗誓寺の鐘つき堂を訪れ、除夜の鐘を突く参拝客

 大晦日から元旦にかけての深夜、一年を振り返り、新年を迎える除夜の鐘が鳴り響いた。浦河町内で多くの寺院が立地する大通5丁目から常盤町、旭町地区の正信寺、光照寺、乗誓寺などには今年も地域住民や家族連れなど多くの参拝客が各寺を訪れ108回の梵鐘を鳴らした。

 多くの寺院で、一年を振り返り感謝の気持ちを表す除夜の鐘は、大晦日から新年を迎える法要行事の一つ。それぞれの宗派により諸説あるが、1年間を意味する数や四苦八苦を意味する数という説や、人間にある108つの煩悩を鐘の音で断つためというのが通説となっている。

 このうち、乗誓寺では、大晦日の午後11時45分から鐘を突きはじめ、近隣の住民や帰省中の家族連れなどが一年を振り返り新年の多幸を願いながら除夜の鐘を響かせた。

 背山誓正副住職は、鐘の突き方について「鐘の種類によるが、軽く後ろに引いて、その引いた勢いでポンと突くと丁度いい音色になる」と説明する。除夜の鐘については、「一般的には108の煩悩をなくすためといわれているが、人間はそうした欲や煩悩を兼ね備えている存在。鐘を突いて、一年間の振り返りや反省をし、また次の年に向け新たな気持ちで歩んで行ってほしい」と話していた。

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