受賞したハンバーグを手に喜ぶ内海さん

　浦河町堺町東１のレストラン「さっちゃんハウス」を経営する内海幸子代表が考案した「手造り日高つぶ入りハンバーグ（１８０㌘）」が、19日に行われた「第64回全国推奨観光土産品審査会」において観光庁長官賞（全部門）を受賞した。

　審査会は、日本商工会議所と全国観光土産品連盟が主催。観光土産品の育成・発掘に資することを目的に１９６０年度から毎年開催している。応募された全国各地の観光土産品の中から優れたものを「全国推奨観光土産品」として推薦し、特に優れた土産に賞を授与している。受賞した土産品は「ＮＩＰＰＯＮ　ＯＭＩＹＡＧＥ　ＡＷＡＲＤ」のロゴ使用や広報ＰＲなどの支援が受けられる。今回は「菓子」「食品」「民工芸」「グローバル」の４部門に全国２８２社から４９７商品の応募があった。

　内海さん（63）は浦河町出身で、様似高商業科卒。札幌市豊平区にあるレストランＨａｒａｐｅｃｏで料理長を４年半勤め、４人の子ども（様似町在住）の近くに住みたいという理由から２０１５年４月にＵターンし、６月に浦河ショッピングセンターミオ内でさっちゃんハウスをオープンした。現在は浦河町堺町東１に移転している。

　受賞した「手造り日高つぶ入りハンバーグ（１８０㌘）」（８００円税込み）は、日高産刻み昆布に豚肉１００％のひき肉を混ぜ込み、日高産灯台ツブをトッピングしたジューシーなハンバーグ。新型コロナをきっかけに、土産品やふるさと納税の返礼品として商品開発した。ひき肉のブレンドには３年掛かりでこだわった。

　材料の日高産刻み昆布は小松商店（荻伏）、豚肉は梶田精肉店（大通３）、日高産灯台ツブは息子たちが営む内海水産（様似町）から購入している。

　受賞の知らせを受けて内海さんは「この日はどれほどすごいのか全く実感が沸かなかったが、後日いろいろな人から祝いの言葉をいただき、ようやく実感を持てた。賞をとれたのは回りの皆さんの応援や支えがあったからこそ。自分一人では取れなかった。みんなで取った賞です」と涙ながらに感謝を話した。表彰式は２月20日に東京都で行われる。

　同商品は通常メニューでは提供（今後検討）されていないため、購入を希望する人は内海さん（☎０８０・３２３８・５８９７）へ。