道の駅に掲げられた横幕としめ縄を前に入魂式と安全祈願の神事を執り行う野村宮司

町役場に掲げられた懸垂幕

　【木古内】佐女川神社（町木古内、野村広章宮司）で１８３１（天保２）年から続く「佐女川神社寒中みそぎ神事」が道無形民俗文化財に指定されたことを記念する幕が２８日、町役場と道の駅みそぎの郷きこないの２カ所に掲げられた。年末年始の帰省客や、来年１月１３日に開幕するみそぎ祭りのために来町する観光客らにＰＲする。

　町役場庁舎の外壁には「祝　寒中みそぎ神事　北海道指定無形民俗文化財」と書かれた高さ１０メートル、幅１メートルの懸垂幕を掲示。道の駅には入り口付近に「佐女川神社　寒中みそぎ」などと書かれた横幕やしめ縄を設置した。

　道の駅では野村宮司による入魂式の神事が執り行われ、主催の木古内公益振興社の北島孝雄代表理事のほか、冨原亮道議会議長、鈴木慎也町長、又地信也町議会議長、渡島総合振興局の寺島進一地域創生部長ら関係者が参列し、玉ぐしをささげた。

　合わせて文化財指定を記念して新たに用意した「お清めの砂」の祈願も行った。袋には４人の行修者のシルエットが描かれ、家内安全や無病息災、交通安全といった願いを込めた。館内で希望者に配布する。道の駅の吉川衆司センター長は「皆さんに記念の幕を見ていただいて、多くの人にみそぎ祭りの文化財指定を知ってもらいたい」と話している。