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函館新聞

生きづらさ解消のヒントに 精神疾患天地さん対談本出版【函館】

生きづらさの解消に役立つとされる対談本

 函館に知人がいる山口県在住の天地成行さん(49)が、同県在住の大橋広宣さん(59)との対談本「精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。」(ロゼッタストーン)を刊行した。元全国紙記者の天地さんは統合失調感情障害を患い、現在も闘病中。自分の病気の特性や社会との向き合い方などを詳細につづっており、生きづらさを感じる人が自分らしく生きられるヒントが詰まった一冊だ。

 ジャーナリズムの第一線で活躍した二人が、精神疾患と発達障害の当事者として、これまでの生きざまを 書籍にまとめた。両者の特性の違いから完成までに3年掛かった労作で、記者時代の思い出やエピソードをユーモアたっぷりに語り合っているほか、疾患や障害の特性の紹介、障害と社会との関わりなどについて解説している。

 天地さんは東京で記者として働き、28歳で統合失調症を発病、統合失調感情障害の診断を受け、38歳で山口の実家に戻り、静養中。精神障害への理解を広げるため、ミニコミ誌やエッセイ集を出すなど、表現することで心のリカバリーを図っている。

 天地成行はペンネームで、整理部記者時代に出会った新聞用語で、写真サイズを決める際に使う。天地さんは「現代は、何かしらで生きづらさを感じている人が多いはず。函館や北海道でも、そんな人に読んでもらえるとうれしい」としている。

 4章構成で18項目ある。四六判、216ページで、価格は1980円。問い合わせはロゼッタストーン(山口県周南市、0833・57・5254)へ。

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