【足寄】阿寒摩周国立公園内にある湖「オンネトー」が凍結し、湖面上に「アイスバブル」が発生している。冠雪した雌阿寒岳と阿寒富士を背後にしながら、冬季の神秘的な自然現象を楽しめる。

　アイスバブルは、湖底の植物が発酵して発生したメタンガスが、凍結した湖面に閉じ込められて発生する現象。透明度が高く、急激に凍ることなど、発生には一定の条件が必要になる。

　 １８日は積雪で湖面が覆われていたが、観光客などが持参したレーキで雪を掘り起こしてアイスバブルを発見。透明度が高く湖底まで見える湖面に注意しながら、自然がつくる芸術を堪能していた。

　自然公園法上、凍った湖面に立つことは可能だが、オンネトーへ向かう道道は現在通行止めで、近くの駐車場から往復４㌔の雪道を歩く。また、沿岸では凍結していない場所や氷が薄くなっている場所もある上、携帯電話の電波も圏外で緊急の連絡ができないため、転落には十分注意が必要だ。

冠雪した雌阿寒岳（左）と阿寒富士（右）とともにオンネトーで発生しているアイスバブル