先行上映後、トークイベントに登壇した新根室プロレスのメンバー

　【根室】根室生まれで全国区の人気を得た「新根室プロレス」のドキュメンタリー映画「無理しないケガしない明日も仕事！新根室プロレス物語」が１１日夜、全国に先駆け地元根室で上映された。会場を埋めた市民やファンが笑いあり、涙ありの感動を共有した。

　映画は北海道文化放送（ＵＨＢ）が企画・製作。配給は太秦が担い、今年度の根室市シティプロモーション事業（広告宣伝）にも選ばれている。

　映画は設立当初からの映像に、アンドレザ・ジャイアントパンダの登場で人気に火が付き、サムソン宮本代表の病気告白、解散宣言そして逝去、３年間の空白を経た団体復活を描いている。

　鑑賞を終えた北斗小４年の朝田紗彩さん（９）は「面白かった。（リング上の）サムソン宮本の動きが好き」と笑顔を見せ、石垣雅敏市長は「根室の心が表現された素晴らしい出来栄え。来年から全国公開されるが、映画を見てぜひ根室に来てほしい」と話した。

　新根室がまだ根室プロレス同好会時代だった１９９３年にメンバーだった荒俣友輔さん（５５）は「まさに根室の文化で、地域をこれだけ盛り上げて元気にさせた功績は誇っていい。自信を持って頑張ってください」とエールを贈った。

　映画終了後にはアンドレザジャイアントパンダらレスラー１２人と１匹が登壇してのトークショーで、オッサンタイガーこと宮本賢司本部長（５０）は会場からのエールを受けて「楽しみにしてくれている人がたくさんいて、続けていかなければという思いを新にした。（映画は）われわれの喜怒哀楽が詰まっている。ぜひ劇場に共有しに来てほしい」と話した。

　同映画は年明けから、イオンシネマ釧路（１月６日）ほか全国で公開が予定されている。