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室蘭民報

フィンランドで躍動 室蘭出身サッカー選手・内山さん、プロにこだわり海外挑戦【室蘭】

フィンランドのチームでプレーする内山さん(提供写真)

2部昇格、大きく貢献

 室蘭市出身のプロサッカー選手でフィンランド3部リーグに所属する内山竣太さん(26)がシーズンを終え、一時帰国した。来シーズンは2部への昇格が決まっており「しっかりと開幕に標準を合わせたい」と意気込んでいる。

 内山さんは幼稚園の頃からサッカーを始めた。強豪の大谷室蘭高校では2年生の時にスタメンで出場し、全国高校サッカー選手権大会出場に貢献した。プロサッカー選手の夢を追いかけ、Jリーガーなどを多数輩出している愛知学院大(愛知県)に進学した。

 大学卒業後の2020年、将来的なJリーグ参入を目指して活動する社会人サッカークラブの福山シティFC(広島県)に入団した。

 その後、同じく社会人クラブの鎌倉インターナショナルFC(神奈川県)に移籍。そこには海外クラブでプレーした選手や海外を目指す選手が多く「プロを目指す舞台は日本だけとは限らない」(内山さん)と選択肢が広がった。

 22年には、代理人の紹介により数カ国の中から英語圏でもあったフィンランドへの渡欧を決断。練習参加を経てプロ・アマチュアリーグに位置付けられているフィンランド3部リーグ所属のチームとのアマチュア契約をつかんだ。

 言葉の壁やチーム戦術への対応など難しさがある中、そこでのプレーが他チームの目に止まった。23年からは、同リーグ所属で南東部のヴァンターに本拠地を置くPK-35からオファーを受け、プロ契約を締結した。

 内山さんは初めてサッカー選手として給料をもらうこととなった。「プレーでの貢献が求められていることに加え、周りからは外国人助っ人として見られているので、多少のプレッシャーはあった」と振り返る。

 今シーズンは主にサイドバックで出場。膝のけがなどで欠場はしたものの年間を通して全25試合(昇格プレーオフ含む)のうち、13試合に出場し6得点の成績を残した。

 中でも、2部昇格が懸かったプレーオフでは攻守に躍動。本来のポジションとは違う中盤でも出場し、得点を挙げるなどチームの2部昇格に貢献した。

 ここでの活躍が「契約更新につながった」(内山さん)と1年間の契約延長にサインした。フィンランドでは2部からがプロリーグとの認識が強い。内山さんは、昇格組として臨む来シーズンを前に「下位からのスタート。けがの状態も含めてまだ万全ではない。開幕までにしっかりと調整したい」と見据える。

 また、良いパフォーマンスを続けることで「1部のチームや他リーグへの挑戦も視野に入れていきたい」と飛躍を誓った。

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