小中学校夏休み、1週間程度延長 室蘭市教委、考え示す【室蘭】
熱中症対策、冬休み短縮
第4回室蘭市議会定例会は6日、本会議を続行、渡辺房代(共産党)、柏木隆寿(公明党)、小澤悠(市政結和)、日沼順子(同)、児玉智明(市民ネット・むろらん)の5議員が一般質問を行った。室蘭市教育委員会は小中学校の熱中症対策で、来年度の夏休み期間を従来より5~8日長い32日間程度に延長する考えを示した。渡辺議員への答弁。
市教委によると、23年度の小学校の夏休みは24日間、冬休みは26日間。中学校の夏休みは27日間、冬休みは21日間(1校のみ23日)。伊藤博明教育長はソフト面での対策として、夏休みを1週間程度長くし、その分、冬休みを短くすることを検討すると説明。「熱中症指数が高い場合は臨時休校とするなど安全面を確保したい」と説明した。
小中学校では暴風雨、暴風雪などの各警報が発表された際には臨時休校、インフルエンザや新型コロナウイルスが流行した場合には学級、学年閉鎖としている。渡辺議員は「授業日数が足りなくなるのでは」と質問。伊藤教育長は「場合によっては、冬休みの短縮や土曜日に4時間授業を行うなどの措置を取る」と答えた。
市では来年度の暑さ対策について、市内全小中学校の保健室やスクール児童館など関係する教室に冷房を設置するのをはじめ、各校にクーリング教室を1教室ずつ配置する方針を示している。
青山剛市長は、市内3総合病院の医療再編・統合に関し「これ以上先延ばしできない課題。メンバーと情報共有し、しっかりと取り組んでいく」と述べた。児玉議員への答弁。
現在3病院の事務長や市の担当者らが再編・統合を検討するワーキンググループの会合を開いている。児玉議員は「政治判断をしなければならない時期に来ている。最終決着地点はいつごろに見据え議論を進めるのか」と迫った。青山市長は「(休止中の医療連携・再編等推進協議会の)第2次中間とりまとめの成果を引き続き実行に移していく」と答えるにとどまった。
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