２０２３年度グッドデザイン賞の表彰状を手にする青山市長（中央）と小林代表取締役（右から２人目）

　「室蘭市まちのイメージづくり」の一環として作られたブランドマーク（ＭＹ室蘭マーク）が２０２３年度グッドデザイン賞（公益財団法人日本デザイン振興会主催）を受賞した。マークを手がけた札幌のデザイン会社「インプロバイド」の小林元代表取締役が室蘭市役所を訪れ、表彰状を披露した。

　「室蘭市まちのイメージづくり」は２１年度からの取り組み。翌２２年の開港１５０年市制施行１００年に当たり、記念の年をきっかけにこれからも大事にしていきたい室蘭の良さを見つめ直し、新たなまちのイメージと魅力の発信のため、ブランドマークを制作することになった。

　中学生と社会人らが委員となった「まちのデザイン会議」でアイデアを出し同社がデザインを考案、市民投票を経て決定した。白鳥大橋と室蘭やきとり、地球岬など室蘭の魅力が詰まったデザインとなっている。マークはＪＲ東室蘭駅の階段など市内各所で使用され、小学校の地域学習の教材としても利用されている。

　市民参加型の取り組み、完成して終わりではなく市民に親しまれながら使用されていることが評価のポイントとなったという。

　この日は小林代表取締役やデザインを担当した同社の社員らが訪問。小林代表取締役は「私たちでは思いつかないアイデアだった。みんなでつかんだ賞」と話し、名刺にマークを印刷している青山市長は「室蘭らしさが伝わると好評。多くの人に使っていただき親しまれている」と述べていた。