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一年間の学びや成果を発表 荻伏小5年生 田んぼの学校「収穫祭」【浦河】

一年間での学びの成果を発表する荻伏小5年生

 浦河町立荻伏小(櫻井亮校長)の5年生12人が今年度取り組んできた米作り体験学習「田んぼの学校」の成果発表などを行う「収穫祭」が22日、同校多目的ホールで開かれた。保護者をはじめ、児童の活動を支えてきた浦河土地改良区や日高振興局など関係者が参観し、児童たちの発表を感心しながら聞いていた。

 田んぼの学校は、浦河町土地改良区(宮内修理事長)が姉茶・富里・東栄地域の人たちで構成する「姉富東ふるさと守り隊」と町、町教委、日高振興局と協力し、地元の子どもたちへ米づくりを通して農業について理解してもらおうと毎年実施している体験授業。浦河東部小と荻伏小の5年生を対象に、総合的な学習の時間で5月の田植えから、夏には稲の生長観察や雑草の除去、秋の稲刈り、籾すり、精米までの米づくりの一連の農作業を体験する。

 今年の米づくり体験は、米の育成状況が良好だったこともあり、例年よりも早い10月に籾すり・精米を行い終了した。

 収穫祭では、一年間の米づくりの過程を振り返りながら、体験で学んだことや米について自分たちで調べたことをまとめた意見を一人ひとり発表。米の産地別生産量や北海道米の名前の由来、品種などのほか、「お米を食べると体に起きること」として、米の栄養成分や美容液にも活用されているといった新たな気づきなどをまとめた児童もいて、参観者らは感心した様子で聞き入っていた。

 児童たちの発表を聞いて町土地改良区の宮内理事長は「みなさんは夏にぐんぐん伸びる成長期を過ごす稲と一緒。食事をしっかりとっていろいろな栄養を吸収しさまざまな体験をして、感謝の気持ちを持ってこれからも大きく育ってください。どの子も大変立派な発表だった。おじさんたちの方が勉強になりました」と感想を述べた。

 最後に、児童を代表し深澤玲菜さんが「この一年の体験を通して、米作りの大変さ、食のありがたさを改めて知りました。米づくりのことを教えていただきありがとうございました」とあいさつし、全員で声をそろえて「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

 この日、児童たちは午後からの発表を前に、午前中に行われた親子レクレーションで調理を行い、自分たちが育てた米を炊いてカレーライスで試食したほか、“塩むすび”を作り、収穫祭終了後に参観に訪れた町土地改良区や姉富東ふるさと守り隊などへ振る舞った。

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