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函館新聞

函館商業高「北のハンバーグ」がフードグランプリ大賞【函館】

商品パネルを手に大賞受賞を喜ぶ生徒

 全国の商業高校生が開発した食製品を競う「第10回商業高校フードグランプリ」(伊藤忠食品主催)が11日、千葉県船橋市のららぽーとTOKYO BAYで開かれ、函館商業高校流通ビジネス科の前年度の3年が、北食(函館市)と共同開発した「だでうめえ‼北のハンバーグ」が大賞に輝いた。同校は6年ぶり3回目の出場で、大賞は初めて。

 同科では、3年生の授業「課題研究」で、1~2年生で学んだマーケティングの実践として商品開発学習に取り組んでいる。大会は予選を通過した全国の6校が出場し、同校からは今年度の3年生4人が、マーケティング理論を駆使した明快なプレゼンテーションで、審査員を務める大手食品メーカー・小売業の経営者らをうならせた。生徒たちは「マーケティング理論にのっとった先輩の商品づくりの正しさを実感した」と声をそろえる。

 西畑匠翔さん(18)は「先輩の作った商品を自分たちのものとして説明するという難しさはあったが、大変うれしい」と笑顔。松原沙恵良さん(17)は「プレゼンの練習を頑張り、想定問答集も用意したが、本番では想定外の質問が寄せられて焦った。受賞はびっくりしたがうれしかった」、竹本仁さん(17)は「道外の人に手に取ってもらう機会ができて良かった」と喜ぶ。天野ミリヤさん(18)は「先輩の作った商品を全国大会の晴れ舞台で評価いただき、本当に良かった」と充実の表情を見せた。

 「北のハンバーグ」は昨年の3年生6人が開発に携わり、全道の大手スーパーマーケットチェーンに並ぶ。30代以下の世代にセグメンテーション(ニーズの細分化)を定め、「安価でボリューミー」というコンセプトで開発。真空パックで賞味期限を21日と長く設定し、廃棄を減らすことで在庫ロスや環境に配慮した。昨年9月に180グラムで270円(税抜き)で発売し、北海道のふるさと納税返礼品にも採用され、1年で約3万7000パックを出荷した。

 今年の同学科3年生も、地元企業など6社と共同で商品開発に取り組んでいる。松原さんは「マーケティングの勉強を通じて、商品には表に出ている以外も多くの人が関わっていると実感。卒業後は裏方として商品流通に携わりたい」と話していた。

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