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室蘭民報

干し柿に願い事 来年春閉校の長和小【伊達】

柿をつるす親子ら

 伊達市長和小学校(佐藤淳校長、39人)の閉校記念事業「干し柿づくり」が16日、5年ぶりに同校で行われた。子どもたちが、約400個の実の皮をむき、ビニールひもでつるした。来年春閉校するため最後の干し柿づくりとなった。

 1972年に同校近くの旧校舎敷地内に平種無(ひらたねなし)という種類を植樹。91年から「カキの木集会」として干し柿づくりが始まった。

 子どもたちは保護者にも手伝ってもらい、ピーラーで丁寧に皮むき。1本のビニールひもに5個の実を付けた。翌日は悪天候が予想されるため、玄関ロビーにつるした。後日、軒下に移動させる予定。

 内田彩人君(5年)は「皮をむくのが難しかったけど、楽しかった」。1年以来の体験となった小貫葉優里さん(6年)は「並んだ柿を見て思い出しました。懐かしかった」と笑顔で振り返った。

 実がなるまで長い年月がかかる柿の木。「時間がかかっても夢をかなえる」との思いから、柿の形をかたどったカードを作った。子どもたちは「お金持ちになりたい」「誰かの命を救いたいから看護師になりたい」「音楽が好きで作曲家になりたい」など思い思いに夢を書き記した。

 つるした柿は1カ月ほど寒風にさらし完成させる。

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